安全に花火を楽しむ

夏の夜、家族や友達同士で花火を楽しむ人も多いと思います。市販のいわ
ゆる「おもちゃ花火」は、火薬の量も少量（十五グラム以下）。危険性が小さ
いように作られてはいますが、手作業によるばらつきもあり、事故は毎月報告
されています。

もっとも多いのは、やけどによる身体被害ですが、引火して火事になる例も。
そこで今回は、花火を安全に楽しむ方法をご紹介します。

まず、花火の選び方。最近はセット商品が多いようですが、大きな打ち上げ
花火や回転したり、走行したりする花火もあります。使用年齢や場所を考え
て選びましょう。買う際の目安としては、「SF(Safety Fireworks)マーク」付きが
安心。日本煙火協会の検査に合格した商品に付けられます。マークの付い
た花火の欠陥による事故は、損害賠償保険により補償されます。事故が起
きたら、花火を保存して連絡しましょう。

次に安全な遊び方。

①説明書を読んで使い方を守る。

②水を用意する。

③大人と一緒に、子どもだけで遊ばない。

④広くて燃えやすいものがない場所を選ぶ。風の強い日は遊ばない。

⑤花火を人や物に向けない。衣服への引火に気をつける。

⑥一度にたくさんの花火に火をつけない。

⑦打ち上げ、噴き出しなどの筒もの花火は点火しなかったり、途中で消えた
ように見えてものぞき込まない。急に火が噴き出すことがある。・・・などを心掛
けてください。

そして大切なのはマナーを守ること。完全に消化し、ごみは持ち帰りましょう。
特に公園や海岸など公共の場所は花火が禁止されていることがあります。
深夜の騒音も迷惑です。

美しくはかない花火が、夏のすてきな思い出になるように、マナーを守って安
全に楽しみましょう。